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【塗装】塗装の概要

塗装とは

物体の表面に塗料を付着させ、塗膜を形成させる表面処理です。

塗料には様々な材料や色があり、環境や衝撃が与える影響から保護したり、金属材料が錆びないように防錆のためや、物体表面に美観を与える装飾目的にも使用されています。

 

塗料の色について

塗料の色は、日本塗料工業会により発行されている色見本帳にある種類から選択すれば、塗装工場との認識のズレから色の微妙な違いによるトラブルを避けることができ、出来上がりのイメージもしやすいでしょう。

色の指定はマンセル値か日塗工番号で指定します。

主な塗装の種類

吹付塗装

 スプレー缶やエアコンプレッサーなどで、霧状の塗料を吹きつける塗装です。

 

粉体塗装

 工業製品では多く利用されている塗装です。

 樹脂や顔料などを粉末状にして、静電気により物体表面に付着させた後、加熱して焼き付けることで乾燥させます。

焼付け塗装

 熱により硬化する塗料を、100度以上の高温で加熱して硬化させる塗装です。

 焼き付け塗装には種類があり、製品の環境や目的に合わせて選択します。

 メラミン焼付塗装、アクリル焼付塗装、ウレタン焼付塗装、フッ素焼付塗装等があります。

 

浸漬塗り

 じゃぶ漬けやどぶ漬けとも呼ばれています。

 塗料の入った槽に物体を漬けて、塗料がいきわたってから引き上げる塗装です。

 泡やダマが残ったりしないように注意が必要です。

 

電着塗装

 塗料の入った槽に物体を漬けて、電気を流して塗料を付着させる塗装です。

 膜厚の管理がしやすく、塗膜の厚みを均一にできます。

 一般的な電着塗装には2種類あり、カチオン電着塗装、アニオン電着塗装があります。