カブクコネクト

表面処理の種類

名称ビッカース硬さ(HV)

層厚さ

(㎛)

よく適用される材質表示方法例目的・特長
亜鉛めっき2~25鉄(合金)Zn8

・鉄鋼製品の錆止め効果が大。

・めっき皮膜にピンホールがあっても亜鉛と鉄の電池作用によって亜鉛が犠牲になって鉄素材の錆を防ぐ。

・鉄素材の防錆めっきとして有利(銅・ニッケル・スズなどと比べて亜鉛の価格が安い)

・めっき後、クロメート処理をすれば防錆効果をさらに高めることができる。

クロメート処理有色クロメート処理5~20<50

鉄(合金)

主に

SPCC

SS400

S45C

SKS93

Zn8b/ CM2

MFZn-C

・亜鉛めっき後、クロム酸を主成分とする混酸に浸炭する処理。

・耐食性が向上する。

・白さびの発生を防ぎ、指紋その他の汚れがつきにくくなる。

・外観が良くなる

・塗料、染料の密着が良くなる

有色クロメート処理

・耐食性に優れた黄緑色の干渉色の有色皮膜が得られる

・処理後の乾燥温度は60~70℃が良く、これより高温で乾燥すると耐食性が悪く、皮膜も弱くなる

光沢クロメート処理

・皮膜中に六価クロムが少なく三価クロムが多く、青白色で光沢がある

・外観はよいが耐食性は有色クロメート皮膜よりも劣る

黒色クロメート処理

・処理液に銀イオンや銅イオンを加えた液で処理すると、黒色の美しい皮膜が得られる

・黒ニッケルめっき、黒クロムめっきに比べて安価で耐食性が良い

・有色クロメート(黄緑色)よりも耐食性が良い

光沢クロメート処理(ユニクロ)5~20<50

Zn8b / CM1

MFZn

黒色クロメート処理5~20<50

Zn8b / CM3

MFZn-B

ニッケルめっき3503~20

鉄(合金)

銅(合金)

Zn15

・耐蝕性向上(クロムめっきより耐蝕性が大きい)

・装飾用途に使用

無電解ニッケルめっき500以上3~8<30

鉄(合金)

銅(合金)

アルミ(合金)

主に

SPCC

SS400

S45C

SKS93

SKD11

SUJ2

SCM415

SCM435

Ni-P10

Elp-Ni

・被めっき物の形状が複雑であってもめっき厚さが均一につく

・めっき皮膜のピンホールが少ない

・めっき皮膜が硬く、耐摩耗性が良い

・めっき皮膜は磁性がなく、熱処理すると磁性を生じる

・電気めっきに比べてめっき液が高価で寿命が短い

・めっき皮膜中のニッケル純度が低く、リンなどとの合金めっきである

・光沢電気めっきと比べると外観が劣る

・電気めっきに比べると排水処理が困難

カニゼンめっき800~10003~50カニゼン

・無電解ニッケルめっきの一種

・ニッケルめっきと同様な仕上がりだが、めっき厚が均一で複雑な形状の細部にもしっかり付着する

・上記特長をふまえ、特に精密機械の部品に使われることが多い

・樹脂等の電気の不導体にクロームめっきをしたい場合などの下地めっきとして使われる

・めっきとしては比較的高価

・カニゼン法は特許(ゼネラル・アメリカン・トランスポーテーション社、日本カニゼン株式会社)

クロムめっきクロムめっき200~3500.1~0.5

鉄(合金)

銅(合金)

主に

S45C

SKS93

SKD11

SUS440C

SCM415

SCM435

Crr

・外観が美しく、大気中で変色しにくい

・装飾めっきに用いられる

硬質クロムめっき800~10003~7<500ICr

・硬さが硬く、耐摩耗性、耐食性に優れている

・機能めっき用として広く用いられている

黒色クロムめっき200~3500.1~0.5Crbk

・装飾めっきに用いられる

・光学機械部品、熱吸収パネルなどにも使用される

四三酸化鉄皮膜

(黒染め)

Fe3O4

1.5~2.5

鉄(合金)

主に

SPCC

SS400

S45C

SKS93

SUJ2

 

BK

SOB

 

・簡易防錆処理としては広く利用されている

・防錆力はめっきより落ちる

・ステンレス鋼には処理不可

リン酸塩処理

(パーカライジング)

(リューブライト)

5~6

(モース)

5~10Lb

・主として鉄鋼製品の塗装下地処理として使用される

・皮膜は緻密で灰色又は黒色で、塗料の密着を良くし、錆の拡大を防ぐ効果がある

・パーカライジングは商品名(日本パーカライジング株式会社)

レイデント

(防錆黒色皮膜LD処理)

1~2鉄(合金)LSL

・膜厚1~2μmの酸化クロームの黒色皮膜

・黒染めより耐蝕性あり

・レイデントは登録商標(レイデント工業株式会社)

アルマイト

(陽極酸化)

硬質アルマイト

350~450

白アルマイト

6~10

着色アルマイト

15~30

(黒色は最低30)

硬質アルマイト

10~100

アルミ合金

主に

A2017

A5052

A6063

A7075

AA10

SA

AA30

SAAH

・正確にはアルミニウムの陽極酸化法とう

・被膜は多孔質、繊維状であるために染色が可能である

・陽極酸化の皮膜は非常に硬く、耐食性に優れ、外観も長期間変化しない

・サッシなどの建材、カメラなどの光学機器、その他アルミニウム製品の表面処理法として広く利用されている

・皮膜の厚さは通常3~20μm、特別なものは50~100μmの場合もある

・アルマイトは登録商標(理化学研究所)

※双葉電子工業株式会社 プレート総合カタログ 設備用規格編 レッドブック<設備編>から抜粋