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3Dプリンター

自動車業界での3Dプリンター活用事例

2020年3月27日


AM技術は現在すでに様々な業界・分野にて研究開発や実用化がされています。

特にAM技術の活用が進んでいるのが宇宙航空、自動車、医療業界です。

今回のブログでは、自動車業界に的を絞った活用事例を紹介させて頂きます。

 

日野自動車の事例

AM製造対象品:同社が開発中のコンセプトモデル「Flat Former」のエアレスタイヤ

ポイント:

・Stratasys 社の大型樹脂プリンター F900 で製造された樹脂部品

・フィン形状によるクッション性の確保

・タイヤの空気確認の不要化

・モーター、サスペンション、ステアリング機能をタイヤに統合し、スペースの削減を実現

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000050375.html

 

ランボルギーニの事例

AM製造対象品:Sián FKP 37のエアベント、ダッシュボード

ポイント:

・Sián FKP 37 はランボルギーニ初の AM 技術を活用した同社の車種。

・最先端技術を持って作られたこのエアベントにより、快適な加速感と最高の運転体験を得る事に成功。

・AM を活用する事で設計から製造までのリードタイムを短縮し、それまでの工法と比較して12週間の納期短縮を実現。

・材料となるEPX 82は既に同社の燃焼性、揮発性有機化合物、熱サイクルおよび熱老化試験をクリアしている。

参照元:https://www.3dprintingmedia.network/carbon-and-lamborghini-take-part-production-partnership-into-higher-gear/

 

XEV YOYOの事例

AM 製造対象品:シャーシ、シート、ウィンドウを除いたほぼ全ての可視部

ポイント:

・イタリアの電気自動車メーカーXEV社と3DプリンターメーカーのPolymaker社の共同プロジェクト

・AMによる一体製造を活用する事で、従来の数千パーツから57パーツまで部品点数の削減に成功。

・バッテリーを除いた重量は450 kg、最高速度70km/h、持続走行距離は150kmを実現。

・AM技術を活用する以前のモデルと比較し、約70%のコスト削減に成功

参照元:https://www.inceptivemind.com/xev-yoyo-first-car-world-printed-3d/10701/

 

今回ご紹介した事例の共通点として、メリットに部品点数削減と軽量化があります。

AM技術を用いて複数部品を一体化製造する事で調達のトータルコスト削減を、強度を維持した上での肉抜き設計で軽量化を実現しています。

また、軽量化によって燃費改善の効果も得られる可能性があります。

弊社の経験上、AMによって製造された部品の製造費だけを見れば、多くの場合それまでの工法と比較すると高くなります。

しかし自動車業界の場合、単純な部品の製造費のみではなく、一体化製造による部品点数削減、軽量化による加速性や燃費の改善といった所までを加味したトータルコストで検討することで活路を見出すことが重要です。

 

弊社の方でも今回の記事で御紹介した設備や材料、及び類似事例の対応実績はございますので、ご興味のある方は是非一度お声がけ下さい。