レーシング業界における3Dプリンター活用事例

3Dプリンター
2020年6月16日


3Dプリント技術は海外では自動車業界において、より多くの活用事例があります。
(詳しくはこちら)
今回のブログでは、自動車業界の中でも特注部品や多品種少量生産の傾向が強いレーシングに焦点を当てた実績をご紹介いたします。

 

アルファロメオ社の事例

AM製造対象品:計 143 部品
ポイント:
・2020シーズンのF1での実レースへの参加を前提にテストを行っている。
・58部品のチタン造形、19部品の高性能アルミニウム、66部品のAlSi10Mg。
・採用されている部分はシャーシインサート、冷却回路、電装回り
・結果としてAM部品採用前と比較して2%の軽量化に成功
参照元:
https://www.metal-am.com/f1-alfa-romeo-race-car-features-143-metal-additively-manufactured-parts/

 

マクラーレン社の事例

AM製造対象品:インテークマニホールド
ポイント:
・使用材料はインコネル625とA6061。
・外部から見た形状と内部の形状を変える事で最適化を内外で達成する事が目的。
・既に製造は完了しており、今後ケネディースペースセンターで実機に積み込み、2マイルテストランを行う。
参照元:
https://www.metal-am.com/mclaren-mp4-12c-performance-improved-with-customised-metal-am-powertrain-components/

 

Garry Roger Motorsport社の事例

AM製造対象品:ステアリング、ブレーキダクト
ポイント:
・使用プリンターはMarkforged社製樹脂プリンター。
・ステアリングの例では、元はゴム型成形で作っていたが、AM技術導入後はカーボン長繊維入り樹脂で最終製品を直接造形している
具体的な数値は公開されていないが、恐らくコスト納期共にメリットがあると思われる。
・ブレーキダクトの例では、元は型を作り、最終製品までに1個辺り約67,000円のコストと2週完のリードタイムが掛かっていた。
AM技術で直接ブレーキダクトを造形する事で、コストは1個辺り約5,000円までコストダウン、納期は24時間まで短縮出来た。
参照元:
https://markforged.com/case-studies/garry-rogers-motorsport/

 

 

上記は公開されているごく一部の実例ですが、実際に使用される前提であったり、既に最終製品として使用されている事例も存在します。
特にレーシング業界では、軽量化が非常に重要なキーとなるため、複雑な形状や空洞化を実現しやすいAM技術は適性が高い事が推測されます。
多くの事例で詳しい設計やCADの公開はされておりませんが、弊社では、実際に上記の様な事例の経験が豊富な工場とも取引実績がございますので、ご興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。