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テクノフロンティア2021訪問レポート

 2021年6月23日から25日に東京ビッグサイト 青海展示棟で開催されたTECHNO-FRONTIER 2021。

リアル展示会は2年ぶりとのことで訪問しました。

 

TECHNO-FRONTIERとは

 TECHNO‐FRONTIERは、メカトロニクス、エレクトロニクス及びそれらに関連する専門領域の最新技術と製品が紹介され、各領域に対応したセミナーやシンポジウムが開催される専門トレードショー&カンファレンスです。

 

 モータ/電源/センサなどの要素技術から製品設計に関するソリューション技術まで、幅広い製品・技術の展示紹介と、最新の技術動向が学べる技術シンポジウムが同時開催されるイベントとして、研究開発や設計に関わるエンジニアから多大な支持と高い評価を得ています。

 

多くの人だかりがあった主催者企画

 特に人だかりが多くできていたのは、主催者企画であるテスラ「モデル3/モデルS」の分解車両展示や、中国の超格安EV「宏光 MINI EV」、一般のサラリーマンや学生による趣味の宇宙開発団体による「リーマンサット・プロジェクト」でした。

 中国の五菱製「宏光MINI EV」は2020年8月に販売が始まったばかりですが、2020年の累計販売台数は4か月強で11万9255台を記録。

 中国市場のみならず、全世界でもテスラ モデル3に次いで2番目に多く売れた電気自動車となり、さらに2021年1月には中国国内で2万5778台を販売し、中国製モデル3の1万3843台に1万2000台近い差をつけて、中国でもっとも売れた電気自動車の称号を手に入れました。

 注目の理由はリーズナブルさ(約45万円!)だけではなく、実用性を備えた機能・装備面とのこと。多くの方が車体を覗き込んで機能や装備を目で確かめていました。

 

こちらの画像は宇宙開発団体「リーマンサット・プロジェクト」で開発された人工衛星。先端のカメラで衛星本体と地球を同時撮影する、「自撮り」が主なミッションとのこと。

 これらの主催者企画は今回の展示会のターゲットであるエンジニアに多くのインスピレーションを与えたのではないでしょうか。

 

 

ここからは展示品が気になった企業をご紹介!

 

株式会社イナック

 一際目を引く、こちらの透明エンジンサンプルを展示していた株式会社イナックさん。

 様々なパーツを組み合わせて出来ており、なんとハンドルを回すとエンジンの実際の動きがわかるようになっています。

 動作確認や説明用のモデルとしてこれまで多くの製作実績があるのとのことです。

 筐体の設計から樹脂・鉄/非鉄金属切削加工、加飾処理(二次加工)など幅広く対応しているとのことでした。

HP:https://www.kk-inac.com/

 

 

 

 

 

 

 

株式会社ハイタック

 精密深穴ガンドリル加工を得意とする株式会社ハイタックさんは高精度が求められる医療器具のサンプルや多穴加工品などを展示していました。

 元来、小銃や猟銃など穴をあけるために開発されたことから名付けられたというガンドリル加工。ガンドリルマシンを自社開発しているとのことで、ブース内に所狭しと並べられた様々なサンプルは圧巻でした。

ハイタックさんでは難削材や樹脂、木材等の素材やインコネル、Ni合金、一般鋼材全般など幅広い材質への対応が可能とのこと。

HP:https://www.hi-tak.co.jp/

 

 

 

 

 

 

最後に

 来場者の半数以上をエンジニアが占めるという本展示会。来場者は積極的に各企業から最新の技術動向を学ぼうという姿勢が感じられ、活気のある展示会の印象でした。

 筆者の所感にはなりますが、現場管理の管理や遠隔制御を行うIoTやDXをキーワードにしたブースは各社趣向を凝らし、来場者の注目を集めていたようでした。

 

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