三次元測定機とは

三次元測定機とは、略称CMM（Coordinate Measuring Machine）とも呼ばれ、

測定機の一種であり、部品や製品などの立体物を三次元的に測定する機器のことです。

設置方法として据え置き型とポータブルタイプとで分けられます。

・据え置き型

加工機械と同様にしっかりとした設置場所と温度管理を必要とし、安定した高精度の測定を可能にします。

・ポータブルタイプ

設置場所を確保できない場合にも設置することができ、測定に自由度があります。

 

測定の種類として接触式と非接触式とがあります。

・接触式

プローブと呼ばれる球体（材質：鉄、ルビー、セラミックなど）の測定子を立体物に接触させ、点測定もしくは線測定を行い、得られた二次元や三次元の座標値を検出します。接触させるため変形の起こらない材質に適していて精密な測定が可能です。

・非接触式

レーザーやカメラによりスキャニングし、三次元座標データを取得します。測定物を傷つけることがなく、柔らかい物やタッチプローブでは測定のできないような小さな形状の測定も可能です。接触をしないため、衝突による故障の心配もありません。また、モデルデータとの比較も可能にします。

 

得られた座標値の組み合わせにより面要素や円要素、円要素を合成して円筒要素、円錐などを作ることもでき、真円度や平面度、平行度、直角度、位置度などの幾何公差について求めることができます。幾何公差の中には三次元測定機でなければ測定することができないものもあることから、必要不可欠なものとなりました。