インコネル625

金属3Dプリンター

インコネル625

インコネル625は、ニッケルを主体としてクロム、モリブデン、ニオブなどさまざまな合金成分を添加し、高温強度と耐食性を兼ね備えたNi合金です。

 

特徴

多くの腐食環境に対して優れた耐食性を示します。また、低温から高温度状況下での強度、靭性、疲労強度に優れています。

クロム、鉄、ニオブ、モリブデン等の合金元素量によってインコネル600/625/718/750X等に分けられ、600番台は固溶強化型合金、700番台は析出強化型合金に分類されます。

Ni基合金の使用においてはしばしば異材溶接が発生しますが、インコネル625は溶接性を有します。

 

用途

インコネル625は以下のような用途で使用されています。

・航空宇宙:エンジン部品

・エネルギー:ガスタービン構成要素

 

化学成分

3Dプリントに使用されるインコネル625は各材料メーカによって成分の比率に多少のバラツキはありますが、優れた耐食性と高い延性を備えています。航空宇宙分野の部品や化学工業部品、特殊海水装置、熱処理炉材、蒸発器などに使用されます。

材料 3Dプリント用インコネル625の成分例
inc625 Ni Cr Mo Nb Fe Ti Al
58~ 20~23 8~10 3.15~4.15 5.00以下 0.4以下 0.4以下
Co C Ta Si Mn P S
1.0以下 0.10以下 0.05以下 0.50以下 0.50以下 0.015以下 0.015以下

                                                                      EOS  NickelAlloy IN625 datasheetから抜粋

 

参考:一般的なインコネル625の化学成分

材料 一般的なインコネル625の成分例
inc625 Ni Cr Mo Nb(+Ta) Fe Ti Al
58 21.5 9.0 3.65 5.0 0.4 0.4
Co C Ta(+Nb) Si Mn P S
1.0 0.10 3.65 0.5 0.5 0.015 0.015

代表値

 

3Dプリントに用いられるインコネル625の機械特性

項目 値(造形時) 値(熱処理後)
最大引張強度(MPa) 865~985 870~1010
降伏強度(MPa) 625~725 625~685
破断伸び(%) 33~50 33~51
硬さ(HRC) 27

※機械特性は、使用する機械、ビルド条件や測定条件によって異なることがあります。

 

注意

上記のデータは指定の材料、装置、パラメータセットを所定の試験手順によって測定されているものであり、この材料を使用して得られる全ての部品等について保証するものではありません。